リハサイエンス 推薦の言葉
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の方の学びの場を提供するリハサイエンスというe-learningサイトの運営が始まるということで、その考え方に共感したので、推薦文を書かせていただきます。
2020年より新型コロナウイルスCOVID-19により、私たちが参加できる学会や研修会の殆どが中止や短縮した開催などが余儀なくされました。
これまでは、対面で意見を交換したり、実技をインストラクターに確認していただくような機会がありましたが、感染予防の観点のためそのような貴重な機会がとても少なくなりました。
オンラインによる動画視聴やウェビナーによる研修は、ベストではありませんが、現代の感染発生数を減少させる社会的要請を考え、そして自己による学習機会を提供し、学びの欲求を満たしていくには良い方法であると考えています。
このリハサイエンスでは、本来では交通費や時間をかけなければ参加することが出来ない講師の先生方による講演会にオンラインという方法で参加できるようにデザインされています。
しかし、よく考えてみると、多くの臨床経験を積み重ねた講師の先生方も、以前はみなさんと同じだったはずです。そのような先生方がどのような発想で、今日のような整理された知識を形成し、臨床において素晴らしい結果を出しているのかについて興味がありましたら、参加してみることをおすすめします。
私は、WCPTのネットワークであるInternational Society of Physiotherapy Journal Editors (ISPJE)のメンバーを長年務め、世界各地の理学療法の雑誌の編集者たちと毎年ウェビナーによる会議に参加してきました。
世界各国の先生方と同時に会議するのは時差の関係もあり、大変でした。このような経験を通して、オンラインでの研修は、主体性的な目的をもって参加できれば、その分野のエキスパートより多くの知識や経験を受け継ぐことができることを体験してきました。
リハサイエンスが多くの理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の方の学びの機会となり、多くのすばらしいコンテンツに溢れることを祈念して小生からのご挨拶にさせていただきます。